2022-11-16 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:4日ぶり反落、地政学リスクの高まり嫌気 不動産株・ハイテク株に売り
16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比1.14%安の18133.49ポイントだった。中国企業指数は1.54%安の6172.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1004億9000万HKドルと1000億HKドルの大台に乗せた。
ハンセン指数は安く始まった後、序盤は前日終値を挟んで一進一退の展開。中国政府が景気刺激策を打ち出すとの見方は根強いものの、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクの高まりを受けた売りに押されたもよう。中国本土で15日の新型コロナウイルス新規感染者が2万人を超えたことで行動制限などの対策強化が警戒され、指数は前引けにかけて下げ幅を拡大。きょうの中国本土相場が下げて前場の取引を終えたことも投資家心理を悪化させた。
個別では、不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)が急落した。ハイテク株のJDドットコム(
09618)と美団(
03690)、小米集団(
01810)、舜宇光学科技(
02382)はそろって大幅に反落。自動車株の吉利汽車(
00175)、乳業大手の中国蒙牛乳業も安い。半面、香港地場の長江実業集団(
01113)と長江インフラ(
01038)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)や通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が買われている。