中国で11月11日の「独身の日(「双11」)」に合わせた恒例のオンラインセールイベントが終了したが、ネット通販大手2社、アリババ集団(
09988)傘下の通販サイト「天猫(Tモール)」とJDドットコム(
09618)は今年、そろって総流通額(GMV)の具体的な数字を公表しなかった。今年の販売状況について、「天猫」は「穏中向好(安定を保ちつつ前進した)」と表現し、取引規模が前年に比べ横ばいだったとした。一方、JDドットコムは業界全体を超える伸びを確保し、新たな記録を作ったほか、小売り購入者数も記録を更新したとコメントしている。『AAストックス』が14日伝えた。
「双11」セールイベントは今年で14回目となるが、大手2社がGMVの公表を見送ったのは初めて。今年のGMVが14年間で初めて前年割れになる可能性があると予想されていた。
昨年の「双11」では、「天猫」のGMVは前年同期比8.5%増の5403億元、JDドットコムは15%増の3114億元だった。