休場明け5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は急反発。前場終値は前営業日比5.47%高の18013.24ポイントだった。中国企業指数は5.86%高の6200.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で583億9000万HKドル。
ハンセン指数の休場前終値は約11年ぶりの安値だっただけに、4日の米株式相場が大幅に続伸したことを受けて全面高でスタート。じりじりと上げ幅を広げ、心理的節目の18000ポイントを上抜けて前場の取引を終えた。米労働省が4日発表した8月JOLTS求人件数が市場予想以上に減少し、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待が高まった。各国中央銀行の利上げ加速に伴う世界景気の後退への警戒感が和らいだもよう。
個別では、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が7営業日ぶりに大幅上昇。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、保険大手の中国平安保険(
02318)も反発。9月の新車販売台数が前年同月の2.5倍に達したBYD(
01211)や、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)が大きく買われている。一方、医薬品株の石薬集団(
01093)、不動産株の碧桂園(
02007)が逆行安だった。