28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.58%安の3045.07ポイントだった。深セン成分指数は2.46%安の10899.70ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6472億5600万元と低水準が続いた。
上海総合指数は安く寄り付くと、じりじりと下値を切り下げる展開。前日後場に急伸し、3100ポイント手前で終えただけに、国慶節の大型連休を控えて利益確定売りが優勢。中国本土からの資金流出への警戒感も地合いを悪化させた。オフショア為替市場で日本時間の28日午後は1米ドル=7.23元前後の水準で推移しており、2008年以来の米ドル高・人民元安となっている。
セクター別では、バッテリー素材、バッテリー、非鉄金属、貴金属、軍需関連などが全面安。半面、ガス、銀行の一角が堅調。
A株市場では、百貨店チェーンの王府井集団(
600859)がストップ安。自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)が大幅に続落。テクノロジー株の歌爾(
002241)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)も下げが目立った。半面、監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、生保大手の中国人寿保険(
601628)が逆行高を演じた。
上海B株指数は1.09%安の280.31ポイント、深センB株指数は0.95%安の1147.70ポイントだった。