『同花順』のデータによると、今年に入ってから9月26日までに香港市場で189社が自社株買いを行ったことがわかった。2021年は1年間で191社が自社株買いを実施し、取得金額は461億9000万HKドルで過去最高を記録していたが、今年は9月26日時点で取得金額が599億3900万HKドルに上り、2021年の記録を更新している。『経済参考報』が27日伝えた。
自社株買いはここ最近、さらに活発になっている。うち、テンセント(
00700)は9月23日に127万株(取得金額は3億5200万HKドル)、22日に124万株(同3億5000万HKドル)をそれぞれ取得し、8月19日以来、25営業日連続で自社株買いを実施している。また、9月23日だけでも小米集団(
01810)や海爾智家(
06690)、キングソフト(
03888)、京東健康(
06618)など計56社が自社株買いを実施。1日だけで取得株数は9714万株、取得金額は9億3600万HKドルに上った。
金額別では、今年に入って自社株買いに1億HKドル超を投入した上場企業は40社、10億HKドル超は7社で、テンセントとAIAグループ(
01299)は100億HKドルを超えている。2021年は1億HKドル超が34社、10億HKドル超が5社、100億HKドルを超えた企業はなかった。
中国国際金融は、香港株はA株と比べて割安な水準にあり、配当利回りも高くなっていると指摘。緩和的な政策の下、中国本土からの資金流入の継続で香港市場の反発が期待できるとした。中期的には、米国の利上げペースの鈍化や中国経済の安定成長で一段の上昇もあるとみている。