週明け26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比0.17%高の17964.23ポイントだった。中国企業指数は1.14%高の6184.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で539億2000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安を嫌気して安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上したものの、勢いは続かず、上げ幅を縮めて前場の取引を終えた。金融引き締めによる世界的な景気の後退懸念が相場の重しとなる一方、ハンセン指数は23日まで3日続落し、終値ベースで心理的節目の18000ポイントを割り込み、2011年11月25日以来ほぼ10年10カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。また、香港で26日から入境後のホテルでの強制隔離措置が撤廃されたことを受け、香港経済の回復に対する期待も広がり、投資家心理を強気に傾けた。
個別では、サンズ・チャイナ(
01928)が18.48%高、銀河娯楽(
00027)が9.00%高と急騰。マカオ政府の賀一誠・行政長官が24日の記者会見で、中国本土との電子ビザ登録手続きを再開し、3年近く停止していた中国本土からマカオへの団体旅行が今年11月にも再び実施される見通しを示したことが好感された。美団(
03690)やテンセント(
00700)も高い。半面、HSBC(
00005)が8%近く下げたほか、長江実業集団(
01113)も安かった。23日のNY原油先物価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)も売られた。