米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、不動産開発大手の碧桂園(
02007)のコーポレート・ファミリー格付け(CFR)とシニア無担保債務格付けをBa1からBa2に下げたと発表した。格付け見通しは「ネガティブ」に据え置いた。
ムーディーズのバイスプレジデントのKaven Tsang氏は格下げについて「碧桂園の不動産販売がムーディーズの予想から下振れしており、向こう12−18カ月に同社の財務指標と流動性の余裕が一段と低下する見込みだ」と説明した。市況が悪化するなかで売り上げと利益率の縮小が続くとの予測を明らかにした。また、中国の景気と住宅需要が減速するなか、中小都市での事業比率が高い点が同社の構造的な弱みになるとの見方を示した。
碧桂園の21日前場終値は前日比3.95%安の2.19HKドル。