2022-09-19 |
中国/投資判断/その他 |
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中国の22年経済成長率予想を2.7%に引き下げ=UBS
UBSでエコノミストを務める汪涛氏はこのほど、2022年の中国国内総生産(GDP)成長率見通しをこれまでの3%から2.7%に引き下げた。7−9月期の回復は予想を下回るとみている。『香港経済日報』が19日伝えた。
汪氏は、8月の小売売上高と鉱工業生産、固定資産投資はいずれも予想を上回ったものの、不動産と輸出統計は低調だったと指摘。8月末に新型コロナウイルスの感染が再拡大したことで、9月の経済活動や移動が制限されており、来年初めまで影響が続くとの見方を示した。来年3月に防疫対策が緩和されるほか、不動産販売が持ち直すと見込み、来年のGDP成長率予想は4.6%に設定した。
一方、7−9月期の低調な経済指標や不動産市況を受けて、中国政府が向こう数カ月で多くの緩和策を打ち出す可能性があると指摘。10月末の中国共産党大会や12月の中央経済工作会議などが注目ポイントになるとした。また、感染状況が収まらない場合、防疫対策は2023年まで続き、GDP成長率は予想を下振れる可能性があるとみている。