15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.46%高の18934.50ポイントだった。中国企業指数は0.63%高の6511.38ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で451億1000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、その後はプラス圏でもみ合った。前日に2.48%安と急落し、終値ベースで今年3月15日以来ほぼ半年ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻しが優勢。もっとも、序盤には心理的節目の19000ポイントに乗せる場面もあったが、同水準では伸び悩んだ。米金融引き締め強化への懸念が根強いほか、中国の8月主要経済指標の発表をあすに控えるなか、上値は重かった。
個別では、碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土系不動産関連株がそろって高い。中国の住宅・都市農村建設部が「保交楼」(デベロッパーの資金繰りの悪化などで建設が中断した物件の引き渡しを確保する)の各種措置が秩序を持って進んでいると表明したことが好感されたもよう。連休明けから急落したバイオ医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が3日ぶりに反発。バイデン大統領が12日に署名した大統領令を踏まえ、米ホワイトハウスが14日、国内のバイオテクノロジー産業に20億米ドル超を投資する計画を発表したが、中国企業への影響は限定的との見方が出た。半面、海運株の東方海外(
00316)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が逆行安となった。