16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.11%高の20063.64ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の6834.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で412億1000万HKドル。
ハンセン指数は、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いでプラス圏での推移が目立ったが、前引け間際に一時マイナス圏に沈む場面もあった。前日発表された中国の7月の主要経済指標がいずれも市場予想から下振れたことを受け、中国政府が景気を下支えするために最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を引き下げるとの観測が買いを支えた。ただ、米国では17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表される予定で、内容を見極めようと様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。
個別では、碧桂園服務(
06098)や龍湖集団(
00960)、碧桂園(
02007)など本土不動産株が大幅高。中国国有の債券信用保証会社、中債信用増進投資(CBICL)が資金繰りに苦しむ民営不動産企業の債券に従来よりも強力な保証を付けると伝わり、買いを誘った。東方海外(
00316)やJDドットコム(
09618)も高い。半面、原油先物価格の下落を受けてCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)が売られた。海底撈国際(
06862)や小米集団(
01810)の下落も目立った。