週明け15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.28%安の20118.79ポイントだった。中国企業指数は0.22%安の6842.07ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で438億8100万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、総じてマイナス圏でもみ合った。序盤は一時プラス圏に浮上したものの、勢いは続かなかった。前週末に1週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが優勢。ペトロチャイナ(
00857)や中国人寿保険(
02628)など国有企業5社が、米国預託証券(ADS)の上場廃止計画を発表したことを受け、米上場の中国系銘柄全般で上場廃止リスクが意識されるもよう。日本時間の午前11時に発表された中国の小売売上高や鉱工業生産など7月の主要経済指標が軒並み市場予想を下回ったことも重荷となった。もっとも、中盤には心理的節目の20000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準で買い戻しが入ると、その後は下げ幅を縮めた。
個別では、海運株の東方海外(
00316)が14%超安と急落。半導体受託製造大手のSMIC(
00981)は大幅に続落。ADRの上場廃止を表明したペトロチャイナ、シノペック(
00386)、中国人寿保険も売られた。半面、22年6月中間決算の赤字転落見通しを発表した火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)が大幅逆行高。製薬株の石薬集団(
01093)、生活関連サイト運営大手の美団(
03690)、電動工具大手の創科実業(
00669)がしっかり。