12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.15%安の3276.89ポイントだった。深セン成分指数は0.44%安の12419.39ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9995億3700万元だった。
上海総合指数は方向感を欠く値動きとなった。政策期待などから買いが入ったが、指数は前日に7月28日以来、約2週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標の発表を週明けに控えて様子見ムードも広がった。セクター別では、造船や電子化学品がほぼ全面安となったほか、半導体や太陽光発電設備、風力発電設備なども売られた。半面、石炭が全面高。採掘や航空・空港運営も買われた。
A株市場では、曙光信息産業(
603019)や寧波均勝電子(
600699)、宇通客車(
600066)、立訊精密工業(
002475)などの下落が目立った。半面、天然ガスパイプラインプロジェクトを受注したと発表したシノペック石油工程技術服務(
600871)が買われた。龍湖集団(
00960)の支配株主が2021年期末現金配当を新株で取得することを選択したと発表したことが投資家心理を強気に傾け、保利発展控股集団(
600048)や招商局蛇口工業区控股(
001979)などの不動産株も買われた。
上海B株指数は0.19%高の307.89ポイント、深センB株指数は0.07%高の1264.95ポイント。