2022-08-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:5日ぶり反落、利益確定売りが重荷 CPI・PPIともに予想下振れ
10日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.37%安の3235.38ポイントだった。深セン成分指数は0.56%安の12262.30ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6079億3500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じた。3230ポイント付近で下げ渋ると、中盤以降は狭いレンジでもみ合った。前日まで4営業日続伸し、1週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが出た。海南省を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、消費や経済活動が冷え込むことへの警戒感も重荷。寄り付きとほぼ同時に発表された7月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇、生産者物価指数(PPI)は4.2%上昇となり、ともに市場予想(2.9%上昇、4.8%上昇)を下回った。
セクター別では、保険が全面安。航空・空港運営、石炭、漢方薬が売られた。半面、貴金属、自動車サービス、太陽光発電設備が上昇した。
上海B株指数は0.16%安の304.03ポイント、深センB株指数は0.22%高の1258.62ポイントだった。