2022-08-04 |
香港/企業動向/サービス |
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澳門博彩控股、株主割当増資で30億HKドル調達へ
マカオのカジノ運営会社、澳門博彩控股(
00880)は3日大引け後、株主割当増資で最大30億3100万HKドルを調達すると発表した。既存株4株について新株1株を購入する権利(新株予約権)を与える「ライツイシュー」を行う計画。調達資金のうち27億HKドルは子会社の澳娯綜合度假の資本増強に投じ、マカオ政府が同社に与えるカジノ事業免許を更新(2023年1月1日から10年間)する前提条件が満たされるようにする。澳門博彩控股はさらに、親会社の澳門旅遊娯楽から無担保タームローンで20億HKドルを調達し、澳娯綜合度假の増資に充てる。
澳門旅遊娯楽(持ち株比率54.7%)は割当分の7億7600万株を全て引き受けると確約した。加えて、超過割当増資枠の上限の50%に相当する3億2200万株を追加取得する予定。また、アンダライターを務めるBNPパリバが3日、3億2200万株−3億5900万株を引き受ける契約を結んだ。
1株当たり割当価格は2.08HKドルで、3日終値の3.14HKドルを33.8%下回る。権利付き最終売買日は8月18日、権利落ち日は8月19日。応募受付の結果は9月21日に発表する予定。なお、香港以外に在住する海外株主については、各地の法規定が定める制限が原因で株主割当増資の対象外となることがある。
澳門博彩控股の株価は日本時間午前11時36分現在、前日比13.38%安の2.72HKドルで推移している。