2022-08-02 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:大幅反落、2カ月ぶり安値 ペロシ氏訪台で緊張高まる
2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比2.26%安の3186.27ポイントだった。深セン成分指数は2.37%安の12120.02ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1811億2400万元だった。
上海総合指数は終始軟調に推移した。安く寄り付いた後、序盤に心理的節目の3200ポイントを割り込み、一時は下落率を3%に拡大。3160ポイント付近の下値の堅さを確認すると、後場には3200ポイントを回復する場面もあったが、勢いは続かなかった。終値は6月1日以来、およそ2カ月ぶり安値を更新。ペロシ米下院議長が2日夜にも台湾に到着すると伝わり、米中間の緊張の高まりを警戒し、リスク回避の動きが優勢だった。ペロシ氏の台湾訪問に中国は強硬に反対しており、台湾周辺の南シナ海などで複数の軍需演習を開始した。
セクター別では、教育、建設コンサルティング、化学原料、公共事業が全面安となるなど、ほぼ全セクターで売りが優勢。一方、軍需関連の一角が逆行高を演じた。
A株市場では、寧波均勝電子(
600699)、鄭州宇通客車(
600066)、江鈴汽車(
000550)など自動車・部品関連が安い。医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、百貨店運営の王府井集団(
600859)、環境関連の東江環保(
002672)も大きく売られた。半面、テクノロジー株の北方華創科技集団(
002371)、大族激光科技産業集団(
002008)が大幅逆行高となった。
上海B株指数は1.52%安の302.08ポイント、深センB株指数は1.7%安の1253.14ポイント。