2022-06-30 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発も終盤に上げ幅縮小、観光関連が全面高
30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.10%高の3398.62ポイントだった。深セン成分指数は1.57%高の12896.20ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1598億900万元だった。
上海総合指数はほぼ終日、プラス圏で堅調に推移した。午前に発表された2022年6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と市場コンセンサス予想(50.5)を下回ったものの、前月比0.6ポイント上昇し、4カ月ぶりに50を超えたことが好感された。また、中国政府による景気対策や新型コロナウイルスの感染収束に伴う景気回復への期待感も買いを支えた。指数は中盤に心理的節目の3400ポイントを回復したものの、終盤に上げ幅を縮小し、同節目を守ることは出来なかった。セクター別では、観光・ホテルや航空・空港運営がほぼ全面高となったほか、食品・飲料、酒造、風力発電設備なども買われた。半面、自動車、自動車サービス、自動車部品、不動産サービスなどが売られた。
A株市場では、旅行関連商品の検索数が大幅に増加していることを受け、中国旅遊集団中免(
601888)や中青旅控股(
600138)のほか、春秋航空(
601021)や深セン市機場(
000089)、広州白雲国際機場(
600004)などが大きく買われた。9月に発売されるとみられる「iPhone14」の価格が「iPhone13」に比べ100米ドル高くなると伝わり、アップル関連とされる大族激光科技産業集団(
002008)も買われた。半面、重慶長安汽車(
000625)や広州汽車集団(
601238)が安い。用友網絡科技(
600588)や紫光(
000938)の下落も目立った。
上海B株指数は0.50%高の309.50ポイント、深センB株指数は0.73%高の1199.33ポイント。