28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.86%安の22039.11ポイントだった。中国企業指数は0.68%安の7763.75ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で786億HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、朝方に下げ幅を拡大。前日終値は4月4日以来の高値圏とあって、利益をいったん確定する売りが先行した。27日に米長期金利が上昇して米株式相場が下落した上、きょうの中国本土相場が軟調に推移したことで地合いが悪化。6月の四半期末に向けて機関投資家が投資ポートフォリオを調整するとの懸念も広がったもよう。もっとも、ハンセン指数は心理的節目の22000ポイントを割り込むと下げ渋り、結局は同水準を守って前場の取引を終えた。
個別では、大型ネット株のテンセント(
00700)とJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷となっている。前日高かった申洲国際集団(
02313)や香港証券取引所(
00388)も下落。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)は続落した。半面、原油高を受けて石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)が大きく買われた。豚肉大手の万洲国際(
00288)、都市ガスの新奥能源(
02688)は大幅に続伸した。