28日の香港市場は反落して始まるか。前日は大幅に3営業日続伸して終値ベースで4月4日以来の高値圏にあるだけに、利益をいったん確定する売りが先行するだろう。27日の米株式相場が下落し、米長期金利の指標である10年債利回りが再び3.20%台に上昇したことで、ハイテク・グロース株が売られて相場を下押しする展開が予想される。ハンセン指数先物の取引最終日をあすに控え、投資家が持ち高を調整する動きも相場の重荷となりそうだ。
もっとも、中国での新型コロナウイルスの感染が収束した後の景気回復を見込む買いが引き続き支えになるだろう。ハンセン指数は前日に上抜けた22000ポイントが下値支持線として意識されそうだ。
27日のNY株式相場は、ダウ平均などの主要3指数がそろって3営業日ぶりに反落した。今週発表される経済指標や引け後のスポーツ用品大手ナイキの決算発表を控え、終盤に売りが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)が香港終値を下回って引けた。