2022-06-27 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(24日):ダウ823米ドル高と続伸、週間では1612米ドル高と4週ぶり反発
24日のNY株式相場は大幅続伸。先週までの大幅安で、売られ過ぎからの反発の流れが続いたほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値で1年先期待インフレ率が速報値の5.4%から5.3%に低下したことも追い風となった。同期待インフレ率は、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げを決めた一因とされ、確報値が低下したことで、金融引き締め加速への過度な警戒感の緩和につながった。
ダウ平均は上昇してスタートすると、消費者信頼感指数発表後に一段高となり、終盤にかけてさらに上げ幅を拡大。823.32米ドル高(+2.68%)の31500.68米ドルと大幅に2日続伸して終了した。S&P500は3.06%高、ナスダック総合も3.34%高とダウ平均をアウトパフォームし、主要3指数がそろって大幅に続伸した。
セクター別ではS&P500の全11セクターが上昇。素材、コミュニケーション、金融、一般消費財、IT、資本財が3%超上昇し、不動産も2%超上昇した。個別ではロイヤル・カリビアン・クルーズが15.8%高、ノルウェー・クルーズ・ラインが15.4%高、カーニバルが12.4%高とクルーズ株が軒並み大幅高となり、カジノのウィン・リゾーツは12.1%高、オンライン旅行のエクスペディアも8.8%高となった。FRBのストレステストに合格したウェルズ・ファーゴが7.5%高、ゴールドマン・サックスも5.8%高と金融株も大きく上昇した。
週間では、ダウ平均が1612米ドル高(+5.39%)、S&P500が6.45%高、ナスダック総合が7.49%高とそろって4週ぶりの大幅反発。6月月初来では、ダウ平均が4.51%安、S&P500が5.33%安、ナスダック総合が3.92%安となった。