23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.26%高の21273.87ポイントだった。中国企業指数は1.75%高の7463.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で1205億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日がほぼ全面安だった反動で、買い戻しが優勢となった。中国の国務院(内閣に相当)が22日の常務会議で「出せる消費促進策はことごとく出す」と表明し、きょうの中国本土相場が上昇したことも投資家心理を支えた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による急速な利上げが米景気の後退につながるとの懸念が相場の重荷。ハンセン指数は20日移動平均(大引け時点で21248.75ポイント)を上抜けると伸び悩み、前場には前日終値に接近する場面があった。セクター別では医療・ヘルスケアや一般消費財、情報技術が高い半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)が急上昇。国務院が常務会議で決めた自動車消費の促進策を材料に買いが膨らんだ。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)や不動産株の龍湖集団(
00960)と中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、医薬品関連の阿里健康(
00241)と石薬集団(
01093)も反発した。一方、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、海運の東方海外(
00316)が安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.28%高の4655.91ポイントと反発。電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)がそろって大きく買われた。前日安かった明源雲集団(
00909)や京東健康(
06618)は買い直された。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。