22日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比2.56%安の21008.34ポイントだった。中国企業指数は2.84%安の7335.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1269億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まり、徐々に下げ幅を広げた。前日終値は10日以来の高値圏だっただけに、利益確定売りが幅広いセクターで先行。ほぼ全面安の展開となり、心理的節目の21000ポイントをかろうじて守って終えた。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めペースを加速するなか、香港ドルの対米ドル相場はペッグ制度下の下限付近で推移しており、資金流出懸念が強い。パウエルFRB議長の米上院証言を香港時間きょう夜に控え、買いを見送るムードが広がった。中国本土A株相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。
ハンセン指数を構成する69銘柄のうち66銘柄が下落。ネット株の下落が目立ち、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)が大きく売られた。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)も安い。上昇した銘柄は吉利汽車(
00175)、中国蒙牛乳業(
02319)、長江実業集団(
01113)だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.37%安の4552.33ポイントと4営業日ぶりに大幅反落。京東健康(
06618)は中国当局による医薬品ネット通販規制案が嫌気され、15%近く下落した。BYDエレクトロニック(
00285)、明源雲集団(
00909)の下げもきつい。一方、前日に新型SUVを発表した電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)が高い。同業の蔚来集団(
09866)、データセンターの万国数拠(
09698)も小幅ながら上昇した。