週明け23日の香港市場は軟調か。前週末20日にハンセン指数が大幅に反発し、約3%上昇した後とあって、利益確定売りが重荷となりそうだ。20日のNY市場でダウ平均は小反発したものの、インフレの進行と積極的な金融引き締めで米景気を冷やすとの懸念から一時は600米ドル超下げた。ハイテク株比率の高いナスダック総合は3日続落し、年初来安値を更新した。香港市場にもハイテク株への売りが波及する可能性がある。
20日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)や、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、アジア生保のAIAグループ(
01299)など主力株が総じて香港終値を下回って終えた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を170ポイント超下回って寄り付くことになる。
株価指数を運営するハンセン・インデックシズは20日、四半期ごとに行っているハンセン指数の構成銘柄見直しの結果を公表した。4銘柄を採用し、1銘柄を除外して構成銘柄数を現在の66から69に増やす。採用されたのは東方海外(
00316)と中升集団(
00881)、SMIC(
00981)、中国宏橋(
01378)。除外されるのは瑞声科技(
02018)。構成銘柄の追加は6月13日に発効する。