20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.83%高の20489.63ポイントだった。中国企業指数は2.13%高の7046.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で625億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏でもみ合う展開。前日に急落したネット・IT株が買い戻され、指数を押し上げた。中国の金融緩和も好感。寄り付き前に発表された5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、1年物が据え置きとなる一方、5年以上物が4カ月ぶりに0.15%引き下げられた。
個別では、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)などネット・IT株のほか、「厳重な規律違反と法律違反の疑い」で中国当局の調査を受けている前行長・田恵宇氏の後任人事を発表した招商銀行(
03968)が高い。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や、前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表したスマホ大手の小米集団(
01810)も買われた。半面、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)、長江グループ系公益事業者の長江インフラ(
01038)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が下げた。