カナダのシャンパーニュ産業相は19日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(
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カナダの通信会社は今年9月までに2社の5G製品・サービスの新規調達を停止し、現在使っている5G製品・サービスも2024年6月までに廃棄する。4G製品・サービスについても、27年12月までに使用と調達が禁じられる。
「ファイブアイズ」構成国のうちカナダを除く英国、米国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国はすでにファーウェイと中興通訊の排除に踏み切っている。カナダ政府は2018年、ファーウェイ製品が安全保障に及ぼすリスクを調査すると発表。同年12月、カナダ当局が米国の要請を受けてファーウェイの孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)を拘束し、中国とカナダの関係は悪化した。孟晩舟氏は21年9月に釈放された。