2022-05-20 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(19日):ダウ236米ドル安と続落 S&P500も続落し「弱気相場」入り目前
19日のNY株式相場は続落。前日に急落したことで自律反発が期待されたものの、インフレ抑制のために米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締め姿勢を維持していることで、将来の景気後退懸念が引き続き米国株の上値を圧迫した。
前日に1164米ドル安と2020年6月以来の急落となったダウ平均は236.94米ドル安(-0.75%)と続落。前日に4.0%下落したS&P500も0.58%安と続落。史上最高値からの下落率は約19%となり、「弱気相場」入りが目前となった。前日に4.7%下落したナスダック総合も0.26%安と続落し、史上最高値からの下落率は29%に拡大した。経済指標では、新規失業保険申請件数が市場予想の20万件を上回る21.8万件となり足もとの景気減速懸念を強めた。
ダウ平均は朝方に473米ドル安まで下落後、取引終盤に79米ドル高まで上昇する場面もあったが、236.94米ドル安の31253.13ドルで終了し、連日で年初来安値を更新。30の構成銘柄は6銘柄が上昇し、24銘柄が下落。ユナイテッドヘルス、ボーイングが1%超上昇し、ホーム・デポ、ゴールドマン・サックスも0.5-0.9%上昇した一方、決算が嫌気されたシスコ・システムズが13.7%安と急落し、トラベラーズ、ウォルマート、ナイキ、IBM、アップル、プロクター・アンド・ギャンブルが2%超下落した。
S&P500の11セクターは素材、ヘルスケア、一般消費財が1%未満の上昇となったが、生活必需品、ITが1%超下落し、資本財、金融、コミュニケーションも0.5%超下落した。