19日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.54%安の20120.68ポイントだった。中国企業指数は2.68%安の6899.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で1211億1000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。前日の米株式相場が急反落したことで、運用リスクを回避する売りが幅広いセクターで優勢。前日終値は5日以来ほぼ2週間ぶりの高値圏だっただけに、いったん利益を確定する売りが出た。序盤に一時、心理的節目の20000ポイントを割り込んだが、中盤以降は10日移動平均(大引け時点で20085.04ポイント)を上回る水準で推移した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)や前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表したテンセント(
00700)が急落した。前日高かった創科実業(
00669)と申洲国際集団(
02313)、安踏体育用品(
02020)は大幅安。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)の下げもきつい。一方、欧州連合(EU)が18日に発表したエネルギー計画案を手掛かりに、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)が買われた。不動産株の碧桂園(
02007)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.98%安の4090.72ポイントと5営業日ぶりに反落。きょう朝方に1−3月期決算を発表した万国数拠(
09698)が大幅に下落した。白物家電の海爾智家(
06690)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)も安い。構成30銘柄のうち上昇はSMIC(
00981)だけだった。