週明け17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.68%安の24218.03ポイントだった。中国企業指数は1.06%安の8463.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で1053億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、序盤に下落へ転じるとマイナス圏で軟調に推移した。後場に入って下げ幅を拡大したが、下落率が1%を超える水準では買い戻しが入り、終盤に下げ幅を縮小して引けた。きょう午前中に中国国家統計局が発表した2021年10−12月期国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.0%となり、市場予想の3.6%を上回ったことが好感されたが、12月の小売売上高は前年同期比1.7%増と市場予想の3.7%増を大幅に下回ったことや、中国人民銀行(中央銀行)が1年9カ月ぶりに中期貸出制度(MLF)金利を引き下げたことなどが景気悪化懸念を強めたもよう。2月初旬に冬季五輪を控える中、週末に北京で新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が確認されたことも投資家心理を冷やした。セクター別では、必需消費財や素材など幅広いセクターが下落した半面、上昇したセクターはエネルギーのみだった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園服務(
06098)や碧桂園(
02007)が大幅安。火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)や民間ガス会社の新奥能源(
02688)、医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)なども下げがきつい。半面、マカオ政府が改正カジノ法案を明らかにしたことを受けてマカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)が大幅に逆行高。医薬品株の石薬集団(
01093)や電気自動車(EV)メーカーのBYD(
01211)などもしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.77%安の5724.50ポイントと3営業日続落。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)やスマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が大きく売られた一方、クラウドサービス・ERP大手の金蝶国際ソフト(
00268)や不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)などが買われた。