14日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日ぶりに反落。終値は前日比0.19%安の24383.32ポイントだった。中国企業指数は0.55%安の8554.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1198億9000万HKドル。
ハンセン指数は中盤までマイナス圏の狭いレンジで推移。前日に続伸して昨年11月25日以来の高値水準まで上昇していただけに、週末とあって利益確定売りが先行した。米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げや保有資産の圧縮に踏み切るとの見方が広がるなか、13日の米市場でハイテク・グロース株が大きく下げた流れが香港市場にも波及した。ただ、下落率が1%を超える水準では押し目買いが入り、終盤に下げ幅を縮小した。セクター別では、情報技術と素材が下げた半面、工業と医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)がそろって下落。衛生用品の恒安国際集団(
01044)、スポーツ用品の李寧(
02331)、中国中堅銀行の招商銀行(
03968)も安い。半面、金利上昇が利ざやの改善や投資収益の拡大につながるとの期待から国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われた。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は急伸。医薬品株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)の上昇も目立った。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.48%安の5769.05ポイントと続落。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)と動画配信プラットフォームのビリビリ(
09626)の下げがきつい。一方、ショート動画アプリの快手科技(
01024)、中国半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)が大幅高だった。