2022-01-13 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】上値重い展開か、様子見ムードも
13日の香港市場は上値の重い展開か。前日に発表された米国の12月消費者物価指数(CPI)が1982年以来の高い伸びを記録したものの、ほぼ予想通りの結果となり、週初に1.80%台まで上昇した米10年債利回りは1.75%台と落ち着いた。米長期金利の低下を受けてハイテク・グロース株への買いが続けば、地合いの改善につながりそうだ。一方、香港市場で前日にハンセン指数は大幅に反発し、約1カ月半ぶり高値を付けて後とあって、利益確定売りが出やすい。
中国本土で前日に発表された2021年12月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がそろって市場予想を下回った。これを受けてインフレ懸念が後退し、利下げなど金融緩和への期待が高まった。ただ、あすに12月の貿易統計、週明け17日に10−12月期国内総生産(GDP)など中国の主要経済指標の発表を控えており、内容を見極めたい投資家心理から様子見ムードが広がる可能性がある。
前日のNY市場でダウ平均は38米ドル高と小幅に続伸し、ハイテク株比率の高いナスダック総合は3営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回った半面、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)、申洲国際集団(
02313)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を90ポイント超上回って寄り付くことになる。