12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.79%高の24402.17ポイントだった。中国企業指数は2.91%高の8612.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1536億HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを超え、ほぼ一本調子で上げ幅を広げた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が11日の再任指名公聴会で行った証言が想定の範囲内と受け止められ、米長期金利の上昇が一服し、同日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。きょうの寄り付き後に発表された中国の2021年12月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)の伸び率がともに市場予想を下回り、インフレ懸念が後退。中国本土相場が上昇したこともあって幅広いセクターで買いが膨らみ、終値ベースで昨年11月25日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、インターネット・プラットフォーム企業のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が大きく買われた。前日大引け後に配当などの経営戦略を発表したCNOOC(
00883)は急上昇。前日下げた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)は買い戻された。半面、不動産開発の中国海外発展(
00688)と碧桂園(
02007)が安い。製薬の中国生物製薬(
01177)、豚肉大手の万洲国際(
00288)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.99%高の5899.82ポイントと大幅に反発。前日安かった閲文集団(
00772)、微盟集団(
02013)、万国数拠(
09698)が急騰した。構成30銘柄のうち、下落は明源雲集団(
00909)と汽車之家(
02518)の2銘柄だけだった。