12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.84%高の3597.43ポイントだった。深セン成分指数は1.39%高の14421.20ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆611億5400万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。前日に約1カ月半ぶり安値で終えた後とあって、買い戻しが優勢。寄り付きとほぼ同時に中国の国家統計局が発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がそろって市場予想を下回り、インフレ懸念が和らいだことも安心感につながったもよう。前場は狭いレンジでもみ合ったが、後場に入ると上げ幅を拡大し、心理的節目の3600ポイントの手前で引けた。
セクター別では、バッテリー素材が全面高。バッテリー、観光・ホテル、送電網設備も高い。半面、セメント・建材、鉄鋼、漢方薬、保険が下げた。
A株市場では、産金株の紫金鉱業集団(
601899)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が大幅高。自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)、テクノロジー関連の用友網絡科技(
600588)、紫光国芯微電子(
002049)の上昇が目立った。半面、建材の安徽コンチセメント(
600585)、インフラ建設の中国建築(
601668)、中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、漢方薬の東阿阿膠(
000423)、華潤三九医薬(
000999)、雲南白薬集団(
000538)が大きく売られた。
上海B株指数は0.21%高の288.07ポイント、深センB株指数は0.36%高の1187.22ポイントだった。