7日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.82%高の23493.38ポイントだった。中国企業指数は2.01%高の8231.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で1472億6000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで前日終値を1%超上回った。中盤にじりじりと上げ幅を広げて20日移動平均(大引け時点で23291.30ポイント)を上抜け、結局は終値ベースで昨年12月14日以来ほぼ3週ぶりの高値を付けた。中国当局が不動産企業の負債比率規制を緩和したと伝わり、業界大手が経営難の同業を買収する資金を調達しやすくなるとの思惑買いが入った。行政リスクが嫌気されて大きく売られていた大型ネット株を買い戻す動きも指数を押し上げた。セクター別では、不動産・建設と情報技術、金融が高い半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)が大幅に続伸して相場を押し上げた。中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)が急上昇。石油株のペトロチャイナ(
00857)、食品飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)とバドワイザーAPAC(
01876)も高い。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)が大幅に反落した。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、電動工具大手の創科実業(
00669)も下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.99%高の5503.91ポイントと続伸した。万国数拠(
09698)、汽車之家(
02518)、阿里健康(
00241)が大きく買われた。一方、半導体関連の華虹半導体(
01347)、SMIC(
00981)、ASMパシフィック(
00522)がさえない。