7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。終値は前日比0.18%安の3579.54ポイントだった。深セン成分指数は0.60%安の14343.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2071億8900万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、後場半ばまではプラス圏でもみ合った。前日まで3日続落し、約1カ月ぶり安値で終えた後とあって、買い戻しが相場を支えた。ただ、心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。上値の重さが意識されると、終盤にマイナス圏に沈んだ。終値は前日に続き、昨年12月2日以来の安値を更新した。中国当局による企業統制の強化への警戒感が根強いほか、新型コロナウイルス対策の行動制限が広がれば、景気を冷え込ませるとの懸念も重荷となった。
セクター別では、漢方薬、バッテリー素材、電機、ゲーム関連が安い。半面、保険、銀行が全面高。不動産業の買収合併で、中国当局が「三条紅線」(3つのレッドライン)と呼ばれる負債比率規制の緩和を容認したとの報道を手掛かりに不動産が買われた。
A株市場では、テクノロジー株の浙江水晶光電科技(
002273)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)の下げが目立った。漢方薬の東阿阿膠(
000423)、華潤三九医薬(
000999)が売られたほか、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、巨人網絡集団(
002558)、完美世界(
002624)が続落した。半面、不動産株の招商局蛇口工業区控股(
001979)、万科企業(
000002)、保利発展控股集団(
600048)や、家電メーカーの珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)、厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)が買いを集めた。石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、インフラ建設大手の中国中鉄(
601390)も高い。
上海B株指数は0.15%安の286.64ポイント、深センB株指数は0.04%安の1178.07ポイントだった。