大和証券キャピタルマーケッツは最新リポートで、中国のインターネットサービス大手、テンセント(
00700)に対する投資判断を「買い」、目標株価を650HKドルにそれぞれ設定した。テンセントが昨年12月に保有するJDドットコム(
09618)を自社株主に分配する現物配当の実施を発表したのに続き、4日にニューヨーク証券取引所に上場するネット通販・ゲーム会社シー(SE)の株式の一部売却を明らかにしたことについて、テンセントは長期的にシーの大株主にとどまる方針を明らかにしており、シーとの長期的な提携関係をより強く望んでいると推測した。『経済通』が5日伝えた。
テンセントはシーのクラスA普通株1450万株を手放すことで持ち株比率が21.3%から18.7%に低下するほか、議決権も10%未満に低下する見通し。ただ、創業者の議決権は54%から57%にわずかに上昇するだけで、テンセントとシーの戦略的な提携関係に重大な変化が生じることはないとした。
テンセントの株価は日本時間午後3時24分現在、前日比3.96%安の432.20HKドルで推移している。