ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国ミニブログ最大手のウェイボー(
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ゴールドマン・サックスは、ウェイボーは中国本土3大ソーシャルメディアの一つであり、同社がユーザーとコンテンツのエコシステムに投資していくことで、強大なネットワークが引き続き強みになると指摘。ただ、ショート動画プラットフォームの形態をとった他のソーシャルメディアとの間でユーザーの奪い合いになる点に注意が必要だとした。
ゴールドマン・サックスは、ゲームなどの新業務の拡充などの短期的なポジティブ要因に着目し、前年同期の実績がやや低水準だったことも考え合わせると、ウェイボーの2021年10−12月期の増収率は19%、22年1−3月期増収率は14%になるとの予測を示した。北京冬季五輪の開催中はユーザーの利用率が高まり、その後は増収率が10%前後に落ち着くとみている。
ウェイボーの株価は日本時間午後0時45分現在、前日比1.74%高の257.60HKドルで推移している。