週明け6日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.76%安の23349.38ポイントだった。中国企業指数は2.14%安の8274.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で1700億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏で推移した。前週末のNY市場で中国株の米国預託証券(ADR)が急落した流れを引き継ぎ、ネット・IT株が売られて地合いを悪化させた。中国株の米国での上場廃止リスクを巡る懸念が強まる中、中国証券監督管理委員会(CSRC)は5日に声明を発表し、米証券取引委員会(SEC)と建設的な意見交換を行っているとしたほか、中国当局が「変動持ち分事業体(VIE)」と呼ばれる仕組みを使った企業の海外上場を禁じるとの情報は誤りと再度否定したものの、不透明感が依然として根強い。本土市場で前場におおむねプラス圏で推移していた上海総合指数が失速し、心理的節目の3600ポイントを割り込んで終えたことも重荷となり、後場半ば以降にハンセン指数は下げ幅をやや拡大した。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット・IT株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が続落し、きょうからハンセン指数構成銘柄に加わったネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)、ガス会社の新奥能源(
02688)も安い。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が7%超の大幅安。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、衛生用品の恒安国際集団(
01044)、香港銀行の中銀香港(
02388)、 本土系不動産株の碧桂園(
02007)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.34%安の5727.49ポイントと大幅に3営業日続落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、データセンターの万国数拠(
09698)、SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)の下げがきつい。上昇は家電メーカーの海爾智家(
06690)半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)の4銘柄のみだった。