2021-12-06 |
中国/政策/金融 |
|
中国の預金準備率、向こう数週間以内に0.5ポイント引き下げへ=野村
野村インターナショナルは最新リポートで、中国の李克強首相が3日に行った国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事とのオンライン協議で、預金準備率について「適時に引き下げる」と述べたことに触れ、同社が11月に示した「中国が向こう数カ月以内に預金準備率を引き下げる公算が大きい」との見方と一致していると指摘した。その上で、中国人民銀行(中央銀行)は数週間以内に預金準備率を0.5ポイント引き下げると予想した。『AAストックス』が6日伝えた。
野村は、李首相が預金準備率の引き下げに言及したのは、債務危機に揺れている中国不動産大手の中国恒大集団(
03333)が債務再編に着手すると表明したタイミングと重なったことに注目。不動産をはじめ経済全体に下押し圧力が高まる中、中国指導部は経済の「ハードランディング」を避けるために22年春に政策的な緩和を強める必要が出ていると指摘した。ただ、生産者物価指数(PPI)の高止まりと消費者物価指数(CPI)の上昇から、利下げの可能性は依然として低いとした。