週明け6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比1.26%安の23466.39ポイントだった。中国企業指数は1.56%安の8323.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で991億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。前週末のNY市場で中国株の米国預託証券(ADR)が急落した流れを引き継ぎ、ネット・IT株が売られ、地合いを悪化させた。中国株の米国での上場廃止リスクを巡る懸念が強まる中、中国証券監督管理委員会(CSRC)は5日に声明を発表し、米証券取引委員会(SEC)と建設的な意見交換を行っているほか、中国当局が「変動持ち分事業体(VIE)」と呼ばれる仕組みを使った企業の海外上場を禁じるとの情報は誤りと再度否定したものの、不透明感が依然として根強い。
個別では、ネット・IT株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が続落し、きょうからハンセン指数構成銘柄に加わったネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)、ガス会社の新奥能源(
02688)も安い。医薬株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)が大きく売られた。半面、本土系不動産株の碧桂園(
02007)と傘下の碧桂園服務(
06098)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が上昇した。