3日の香港市場は軟調か。アリババ集団(
09988)などが採用している「変動持ち分事業体(VIE)」と呼ばれる仕組みを使った海外上場を中国当局が禁止する方針だと伝わり、後に中国証券監督管理委員会(CSRC)がこれを否定したものの、市場では依然として不透明感が強い。また、米証券取引委員会(SEC)が2日、外国企業に米当局の会計監査受け入れなどを求める修正案を発表した。従わない場合、米国での上場が廃止となる可能性もあり、同日のNY市場では、テンセント(
00700)やアリババ集団などが大きく下落。香港市場でも関連銘柄が売られれば、相場の重しとなりそうだ。
一方、ここ最近の下落を受けて、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しの動きが期待できるほか、政策期待も一定の支えとなりそうだ。ただ、米雇用統計の発表を今晩に控えて様子見ムードが広がる可能性もある。
2日のNY株式相場は反発。米国内で2例目のオミクロン株感染者が報告されたものの、空運、クルーズなどの旅行・レジャー株や原油高を好感したエネルギー株が上昇し相場を押し上げた。