2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.55%高の23788.93ポイントだった。中国企業指数は0.95%高の8506.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1475億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったが、序盤に切り返して小高く推移した。中国当局が民営不動産企業による中国本土での社債発行を容認すると伝わり、不動産株と銀行株が買われて相場を支えた。もっとも、上値は伸び悩んだ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に対応した各国の行動制限措置が世界景気の回復を鈍らせるとの懸念がくすぶった。セクター別では、金融と不動産・建設のほかにエネルギーが上げた。半面、医療・ヘルスケアと素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)や中国本土銀行の中国建設銀行(
00939)、招商銀行(
03968)、中国工商銀行(
01398)が買われて相場の上昇を主導。ガラス大手の信義ガラス(
00868)は反発した。本土不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)も高い。半面、前日買われたバイオ医薬の薬明生物技術(
02269)の下げがきつい。米アップルが最新スマートフォン「iPhone 13」シリーズの需要減速を部品サプライヤーに知らせたと伝わり、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)が売られた。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.68%安の6017.56ポイントと反落。中国自動車情報サイトの汽車之家(
02518)が9%超下げ、動画配信のビリビリ(
09626)も大幅に反落した。一方、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、家電メーカーの海爾智家(
06690)が続伸した。