2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに小反落。終値は前日比0.09%安の3573.84ポイントだった。深セン成分指数は0.19%安の14765.56ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1533億900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始前日終値を挟んでもみ合った。市場全体を動かす目新しい材料が見当たらない中、方向感に乏しい展開となった。新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大が世界経済に及ぼす影響を巡る不透明感が重荷となる半面、中国当局の政策支援への期待が相場を支えたもよう。
セクター別では、風力発電設備、送電網設備、ソフトウエア開発が安い。半面、自動車、セメント・建材、酒造、鉄鋼が堅調だった。
A株市場では、テクノロジー株の浙江水晶光電科技(
002273)、立訊精密工業(
002475)が安い。アップルが部品サプライヤーに対し、最新スマートフォン「iPhone 13」シリーズの需要減速を知らせたと伝わり、嫌気する売りが出たもよう。医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(
600276)、上海復星医薬(
600196)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)、百貨店運営の王府井集団(
600859)、電力会社の国投電力控股(
600886)も売られた。半面、自動車部品の華域汽車系統(
600741)、ウェイチャイ・パワー(
000338)、建機メーカーの中聯重科(
000157)や、証券会社の東方証券(
600958)、インフラ建設の中国鉄建(
601186)が上昇した。
上海B株指数は0.47%高の283.06ポイント、深センB株指数は0.11%高の1181.77ポイント。