2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.23%高の23714.00ポイントだった。中国企業指数は0.49%高の8467.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で861億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、序盤に切り返した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が1日の米議会証言で高インフレを抑制する手段を講じる考えを示したことを受け、利上げに伴う収益拡大の思惑から金融株に買いが入って相場を押し上げたもよう。もっとも、上値は伸び悩んだ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に対応した各国の行動制限措置が世界景気の回復を鈍らせるとの懸念がくすぶっている。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)や中国本土金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)が買われて相場の上昇を主導。ガラス大手の信義ガラス(
00868)は反発した。本土不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)も高い。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)の下げが目立つ。米アップルが最新スマートフォン「iPhone 13」シリーズの需要減速を部品サプライヤーに知らせたと伝わった。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は続落している。