1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.36%高の3576.89ポイントだった。深セン成分指数は0.01%安の14794.25ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1464億9400万元だった。
上海総合指数は一進一退の展開が続いたが、後場にプラス圏へ浮上すると、終盤にかけて上げ幅を拡大。結局、きょうの高値圏で取引を終えた。きょうの寄り付き後に発表された2021年11月の財新中国製造業PMIは49.9と市場予想を下振れて相場の重荷となったが、政策支援への期待が優勢となったもよう。劉鶴副首相が中国経済の先行きに自信を示したと伝わったことも相場を支えたほか、相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入なども好感された。もっとも、新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」や国内での新型コロナ感染拡大への懸念も根強く、上値追いは限られた。
セクター別では、ガスと民間航空が全面高。製紙・印刷や化学肥料、石炭、石油なども大きく買われた。半面、風力発電設備や太陽光発電設備が安い。医療機器や軍需関連もさえない。
A株市場では、原薬メーカーの山東新華製薬(
000756)がストップ高。製紙大手のチェンミン・ペーパー(
000488)や自動車製造部品大手のウェイチャイ・パワー(
000338)のほか、総合デベロッパーの招商局蛇口工業区控股(
001979)や空港運営会社の上海国際機場(
600009)なども大きく買われた。半面、リチウム電池材料メーカーの国軒高科(
002074)や自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)が4%超安。単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)やLED用チップメーカーの三安光電(
600703)なども下げがきつい。
上海B株指数は0.83%高の281.73ポイント、深センB株指数は0.79%高の1180.50ポイント。