11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.15%高の3532.79ポイントだった。深セン成分指数は1.27%高の14699.74ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1231億7400万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返した。心理的節目の3500ポイントをあっさりと回復すると、もみ合いながら上げ幅を拡大し、11月1日以来の高値を更新して終えた。不動産企業の債務問題に対する懸念が後退し、地合いの改善につながった。中国当局が「三条紅線」(3つのレッドライン)と呼ばれる不動産部門の負債比率規制を緩和する思惑や、政府系企業が主導する統合再編が進むとの期待が買いを誘った。
セクター別では、不動産、セメント・建材が買われたほか、保険も高い。半面、鉱業、電力、航空機製造・宇宙関連が軟調だった。
A株市場では、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)がストップ高を付けたほか、万科企業(
000002)や、厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、家電大手の海爾智家(
600690)、セメント・建材メーカーの安徽コンチセメント(
600585)が大きく買われた。自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、証券大手の広発証券(
000776)もストップ高。半面、製薬の上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、ビール大手の北京燕京ビール(
000729)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)が逆行安となった。
上海B株指数は1.34%高の271.89ポイント、深センB株指数は1.12%高の1164.83ポイント。