10日の香港市場は様子見ムードが強まるか。11日まで開催される中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が打ち出す経済政策の指針を見極めたい投資家心理が根強い。また、きょう大引け後に中国IT大手のテンセント(
00700)が決算を発表するほか、米国の10月消費者物価指数(CPI)の発表も控えていることから、積極的な買いは入りづらいと予想する。
きょうは日本時間の午前10時30分に中国国家統計局が10月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表する。市場コンセンサス予想はCPIが1.4%上昇(前月実績は0.7%上昇)、PPIが12.4%上昇(同10.7%上昇)。結果によっては相場の波乱要因にある可能性もある。
前日のNY市場でダウ平均は112米ドル安と3営業日ぶりに反落。前日まで連日で過去最高値を更新し、過熱感が意識された。ハイテク株主体のナスダック総合は12営業日ぶりの反落となった。同日の香港株のADRはまちまち。テンセント、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、HSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)、アリババ集団(
09988)が下回って引けた。