中国スポーツ用品大手の李寧(
02331)と同社筆頭株主のビバチャイナ(
08032)は28日朝方、李寧の増資計画を発表した。正味で104億3000万HKドルを調達し、新製品への投資や海外事業の拡大、インフラの再編とサプライチェーンの拡充などに充てる。
増資は既存株式の売り出しと第三者割当増資を組み合わせた「先旧後新」方式で行う。ビバチャイナが引受幹事を通じて保有株のうち1億2000万株(増資後発行済み株式の4.59%)を売り出した後、李寧が同数の新株を発行してビバチャイナに割り当てる。売出価格と割当価格はともに1株当たり87.50HKドルで、27日終値の95.20HKドルを8.09%下回る水準。
「先旧後新」増資は11月1日までに完了する見通し。増資後、ビバチャイナの持ち株は2億7100万株で変わらないが、持ち株比率は現在の10.87%から10.37%に低下する。増資は2021年6月に李寧が開いた定時株主総会で取締役会に認められた権限で実施する。
李寧の株価は日本時間午前11時40分現在、前日比6.20%安の89.30HKドルで推移している。