22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.42%高の26126.93ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の9356.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1243億3000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日プラス圏で推移した。中国の劉鶴副首相が20日、「不動産市場で個別企業の問題が発生しているが、全体ではリスクは抑えられる」と述べたほか、10月に入って中国20都市で住宅ローン金利が低下したと伝わり、投資家心理を強気に傾けた。また、巨額の債務問題に揺れる中国恒大集団(
03333)が23日に期限を迎える利払いを21日に前倒しで実施したと伝わったことで、過度な懸念が後退した。ただ、高値警戒感から上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株が大幅高。信義ガラス(
00868)やBYD(
01211)の上昇も目立った。半面、原油価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が売られた。
この他では、中国恒大集団が4.26%高。快手科技(
01024)は5%超上昇し、100HKドルの大台に乗せた。SMIC(
00981)は4%超上昇。米政府が事実上の禁輸対象リストである「エンティティー・リスト」に収載されているSMICと華為技術に向けた輸出を米サプライヤーに許可しているとの報道が好感された。半面、大唐新能源(
01798)や中国神華能源(
01088)、馬鞍山鋼鉄(
00323)などが売られた。