22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.44%高の26132.90ポイントだった。中国企業指数は1.07%高の9372.38ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で713億2000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に一時マイナス圏に沈む場面も見られたものの、その後はプラス圏で堅調に推移した。中国の劉鶴副首相が20日、「不動産市場で個別企業の問題が発生しているが、全体ではリスクは抑えられる」と述べたほか、10月に入って中国20都市で住宅ローン金利が低下したと伝わり、投資家心理を強気に傾けた。また、巨額の債務問題に揺れる中国恒大集団(
03333)が23日に期限を迎える利払いを21日に前倒しで実施したと伝わったことで、過度な懸念が後退した。
個別では、中国恒大集団が4%超上昇したほか、龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株が大幅高。瑞声科技(
02018)やBYD(
01211)の上昇も目立った。半面、原油価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が売られた。