20日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.35%高の26136.02ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の9276.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1565億9000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の26000ポイントに乗せて寄り付いた。序盤は同節目を割り込む場面もあったが、節目を下回る水準では買いが入り、上げ幅を拡大した。中国ネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が事業会合のため欧州を訪れていると伝わり、同社に対する中国当局の監督やIT企業への統制強化が緩むとの思惑から大型ネット株が買われ、相場の上昇を主導した。もっとも、26200ポイントで伸び悩むと、中盤以降は26100ポイントを挟んでもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が約7%高、同社傘下の阿里健康(
00241)が13%超高と急伸。美団(
03690)、テンセント(
00700)も2%超の上昇。このほか、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大きく買われた。半面、ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が下げた。
そのほかでは、華能国際電力(
00902)、華電国際電力(
01071)など電力株が買われた一方、中国中煤能源(
01898)、中国神華能源(
01088)など石炭株が安い。中国当局が高騰する石炭価格への介入措置を検討していると発表したことが材料視された。