19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.70%高の3593.15ポイントだった。深セン成分指数は1.04%高の14499.77ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9733億2100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返し、もみ合いながら上げ幅を拡大した。前日に発表された7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の予想下振れを受け、中国当局による景気対策に対する期待が高まり、買いを支えた。もっとも、心理的節目の3600ポイントに近づく水準では上値が重く、後場はおおむね3590ポイント台でもみ合った。
セクター別では、保険が全面高。農業、酒造も高い。半面、国内の複数の省・自治区で新型コロナウイルスの市中感染が確認されたことを嫌気して観光・ホテル、航空・空港運営が下げた。
A株市場では、養豚関連の河南双匯投資発展(
000895)、新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)の上昇が目立ったほか、前日に1−9月期決算で黒字転換する見通しを明らかにした東阿阿膠(
000423)が大幅に続伸。21年1−9月期決算で純利益が3.7倍に増加した万華化学集団(
600309)が約4%上昇した。半面、教育関連の中公教育科技(
002607)、映画館運営の万達電影(
002739)、航空大手の中国東方航空(
600115)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)が大きく売られた。
上海B株指数は0.25%高の279.98ポイント、深センB株指数は0.94%高の1179.18ポイントだった。